2008年度以降
2008年度以降の合格者の声を紹介します。
- S.K.くん 麻布高校 一橋大経済合格
- H.I.くん 筑駒/慶應理工 東大理二合格
- N.J.くん 洛南高校 東大理二(後期)合格
- K.T.くん 暁星高校 岡山医合格
- T.E.さん 東洋英和女学院 順天堂医合格
- K.R.さん 白百合学園 岡山医合格
- D.R.くん 麻布高校 慶應医合格
- 平野清一くん 開成高校 東大理二合格
- 安藤大河くん 開成高校 慶應経済合格
- 上平健太くん 筑波大付属駒場高校 慶應経済合格
- 守田鉄平くん 学芸大付属高校 慶應商合格
私がアリストに通うようになったのは高一の冬頃でした。当時、中高一貫校に通っていた私は、勉強に誠実に向き合わずに過ごしていました。
当然、数学の成績は下降する一方で、この状況に耐えられなくなった母がアリストを探し出し、母に勧められるがままに入塾しました。
入塾当初は一対一の授業形式だったので「勉強しないとまずい」という、ある種の義務感のようなものをモチベーションに勉強していました。
しかし、そうした姿勢は程なく変化していきました。
アリストの授業は、どんな分野であろうと常に基本的な定義から始まり、パズルを組み上げるようにして複雑な問題を論理的に解決しようとするものでした。
そうした授業からは、数学が持つ根元的魅力とも言うべき「学びの喜び」を得ることができ、「 わかる」感覚をリアルに味わうことができました。
やがて私は自主的、積極的に数学に取り組むようになり、その結果、自ずと成績も上昇していきました。
高ニまでは「解説授業」を受け、ごく標準的な入試問題を解くために必要な考え方は一通り理解することができました。
しかしながら、難関校の入試問題を解くためには多角的な視点と分野横断的な解法力が求められます。
例え一度解いた経験があっても、細部に渡って完全に理解できていないと数カ月後に再び正答に導けないのが難関校の入試です。
このような課題を解決するにあたって、高三から始まった「演習授業」は非常に有意義なものでした。
事前に経験していないと本番では解くことが困難であろう難問は、授業で取り扱う機会が必ず設けられていました。
また、演習のテーマが事前に告知されているので、自分の得意・不得意を意識しつつ、苦手分野に重点的に予習時間を配分できました。
演習後は不完全な解答だった問題をその場で解き直し、帰宅後に納得いくまで復習したことが「難関校の問題を解く力」の向上に直結しました。
一般に数学を苦手とする人の多くは基礎を疎かにしがちです。基礎・基本を簡単なものだと誤解しているからです。
また「公式を覚えさえすれば問題は解け、典型的な解法パターンを暗記することが上達の近道である」といった誤った考えに陥りがちです。
しかしながら、あらゆる学問に通じることですが、そうした発想は早晩破綻し、何れかの時点で必ず修正を余儀なくされます。
定義の意味を深く理解し、常に論理的な思考を心掛けることが本来の勉学のあるべき姿であり、この姿勢は普遍的なものです。
アリストの授業は常にこうした姿勢を基調としています。それに加えて「双方向の授業」は自らの理解を確実なものにします。
体操の内村航平選手が出演するTV.CMに似たような話がありますが、
自分が本当の意味で理解できているか否か判断するには、自分自身の言葉で他者に説明してみることが最も有効だと思います。
一方向的に解説を受けるだけでなく、双方向的なやりとりの中で直接疑問をぶつけ、その場で解消し、
自身の言葉に置き換えて説明し直してみることは、問題の本質的な理解に極めて有効で、深いレベルでの解法力養成を可能にします。
私の志望校・志望学部は数学で合否が別れると言っても過言ではありません。
合格を勝ち取れたことは、数学の本質を捉えた学習の結果であると心から実感しています。合格までのニ年間、お世話になりました。
H.I.くん 東京大学理科二類 2017年度入学 筑駒高校/慶應理工
長い受験生活も東大に合格したことで終わり、今は入学式も終わって授業が始まっています。
受験の感想を、ということなので今までの受験を振り返ってみると、算数/数学の影響がとても大きかったと思う。
中学受験では得意な算数に理科と社会を添えていただけですし、
大学受験では数学の振るわなかったニ回の入試は落ち、数学が"めちゃくちゃできた"今年の入試は受かりました。
私の受験を左右していた算数/数学は結局私の人生そのものを左右していたのであって、最近はいろいろと考えさせられることがあります。
私の場合、数学よりも算数に割いた時間の方が多いので、当初数学にあまり良い印象はなかった気がします。
そろそろ数学に割いた時間が算数を上回るので数学の良さが分かり始めているかもしれませんが、まだ数学=適用のイメージが抜けません。
算数は「記憶」が力を発揮しません。最低限の記憶と数の扱い方、計算の三つで成り立ってると思うので、やはり数の扱い方が一番大事だなと感じます。
小学生の私は「数」をうまく扱えていました。
数学の分野に入ると数が見えないことも多く、自分が数を扱えているか分からなくなることがあります。
しかし、たぶん基本の部分は算数と変わることが無いのでしょう。
まず言葉を記憶する。そして実際に使ってみる。先人の発見に触れる。
この3ステップが数の世界、ひょっとしたら他の世界にも通じるかもしれません。
数学において例を挙げてみると、まず微分の計算規則を覚えます。定義から学んでもいいけど、定義の方が複雑でわかりづらい気がする。
次に一次関数を微分してみる。さらにy=x^2を微分して接線を求めてみる。x軸との交点に規則性を見つけたりする。
ニ回微分して0以上を示して単調増加を示したり、増減表を書いたりは自分で思いつくのは厳しいから、一度やり方を真似てみて、その後は自分なりにアレンジして使えばいい。
でも私は増減表はアレンジせずにそのまま使ってたかな。アレンジは難しいからね。
こうやって先人の発見も使ってたら大体のことは身体に染み付いて覚える必要は無くなる。記憶の節約だね。
こんな感じで感想になるのかな。とりあえずもう少し書くことにしよう。
昨年は問題を解く速度も飛躍的に上がりました。その理由は割り切りに有りました。
数学的厳密性にこだわり過ぎるところがあったのですが、試験という限られた時間でそれを考えるのは時間の無駄で、
最低限の、例えば0で割る場合だけ別にやるとか、それくらいで済ませるのが良かったです。
そもそも私の数学的知識も未熟なもので、数学的に厳密に証明することなんて不可能だったんです。今は大学でその厳密性について学んでいます。
それから考えると受験数学は大学での学びの予備訓練みたいなものなんだと思えます。大学受験で厳密な微分可能性なんて意識したことなかったです。
ここまで長々と思うところを文字にしてみましたが、所々語尾や文体が崩れているのはたぶん気持ちが現れているからでしょう。
気合が入ると軽い言葉になってしまうのです。それとこんな役に立つか分からない文章を読んでくれている読者は一体何者なんでしょうか。
そうあなたのことですよ。こんな感想で役に立つか分かりませんが、役に立つように読むのが読者の役割だということにして、私はもう少し自由に書かせてもらいます。
文章構成とか考えずに思ったことを書き並べているので、すごく前後してますが気にしないでください。
数学はアリストで最低限の定理や解法技術を見せてくれるだけでどんどん自分のものにして解けるようになりました。
それ以前は東大模試で60点くらいが最高だったのが、116点取ったり、本番も100点前後取れました。すごい成長だと思います。
駿台に通っていた頃は問題を解くだけで分野の俯瞰が存在しなかったのですが、
アリストで分野を一通りやった後は知識の抜けが無くなったのみならず数学に"自信"がついたのでしょう。
自信ってすごく強力で、問題解きながらこの問題のこの方針は受験レベルでは解けないって断言できたことがしばしばあって、
そうすると大体別の切り口から解く必要があったりして、方針転換できたりしました。
そういえば、自己紹介がすごく遅れてしまったのでここでします。
中学受験で筑波大学附属駒場中学に入って高校ニ年の終わりに出席日数が足りなくなって退学しました。
みんなが高校三年の時期は一人暮らしして、時々家庭教師の人に勉強見てもらったりしてました。
そして東大だけ受けて落ちました。浪人一年目は駿台に行って英語も頑張ったけど全然改善されず、また東大落ちました。
この年は慶應と東工大の後期を受けていたのですが、東工大の後期は0.1点差で落とされたので慶應に行くことにしました。
なので昨年は慶應義塾大学理工学部の一年生でした。
そして慶應の単位も取りながらアリストで数学、ある先生に英語を個別指導してもらって東大に受かりました。
こう振り返ると書きたいことはたくさんあるのですが、文字を書くより早く忘れてしまうので全部書けないのが残念です。
単純に全部書いていたら手が疲れるのでこれくらいでいいのかもしれないですけど…。
慶應行って思ったことは、大学は専門的であるが単位を取って卒業するだけなら誰でもできるので、何をするか明確にできないとフワフワっと大学生活が終わりそうです。
まあ大学受験の時には考える必要は無いかもですが。あともし仮面浪人などを考えている人がいたらアドバイスがあります。
可能な限り授業に出て単位を取りましょう。効率を考えれば大学に行かずに家で勉強しまくれば受かりますけど、人は忙しい時ほど全体の効率が上がると考えられます。
レポートや宿題に追われながら受験勉強していた方が効率がいいです。精神面も明るくなります。慶應で興味あるセミナーを一つ取っていてそれが一週間の楽しみでした。
あと、一週間に一度受験生であることを思い出すイベントは必要だと思います。私の場合はアリストでした。毎週日曜日に駒込に行くと焦ったり緊張したりしました。
大体のことは振り返った気がしますが、数と人との関係は人それぞれなので楽しい関係を気づいて欲しいですね。
小さい頃から算数が得意だった私は数が好きになったり嫌いになったり激しかったのですが、結局好きなんだなぁと感じています。
「好きほどものの上手なれ」という言葉があるように、上手くなるには好きになることですね。
私は最近英語が好きになってきました。
数学1A2B演習 数学3(C)講義・演習 数学1A23(C)個別指導
受験を振り返る時に思うこと
僕は30近くになって大学に入りました。
叩けば埃だらけのどうしようもない人生で、人に話すのは気が引けるのですが、
もし自分に似た境遇で悩んでいる人の参考になればと思って書きます。
僕が受験勉強を再開したのは27歳の時です。
初めは数学の知識も殆どなくなっていたので「一対一対応シリーズ」等の基本問題集から始めました。
この時は、できない問題に出会った時は解答を覚えるというスタイルでどんどん問題をこなして行きまし た。
多分、一年で3,000問以上は解いていたと思います。
それにともなって初めの内は模試の成績等もどんどん伸びていき自信を持ちかけた時もあったのですが、
東大の問題6題の内、2題前後が解けるようになった辺りからまったく伸びなくなりました。
この頃は根性論全盛期で、まだまだ練習量が足りないんだと自分に言い聞かせ、
旧帝大クラスの問題を更に解いていったのですが、まったく効果がなく、
寧ろどんどん出来なくなっているようにさえ感じ始めました。
市販で定評のある問題集は殆どやりつくしているのに出来るようにならない。
別の解決策も思い浮かばない。本当に追い詰められ、ただ、もう量を追う勉強と独学はだめだと思いました。
そんなこんなで、この頃から指導者を探し始めました。
「いい教師」の定義は様々で、僕が色んな塾や予備校の体験授業を受けた過程で様々な先生がいらっしゃいました。
特に最近は「分かりやすい」ブームで、物事の行間を徹底的に埋めて説明したり、
なるべく情報を削ってコンパクトなパッケージにして説明する先生が人気があるようでした。
ただ授業を聴いているだけなのに、東大などの難しい問題が分かるような感覚を得られるのは凄いものがあり、
予備校の先生方の苦労の一端を垣間見た気がしました。
しかし、それでも初見の問題を自力で解けるようにはならない。
分かること、と試験時間内に解けること、との大きなギャップを強く意識し出したのはこの頃です。
自分には生徒をお客様扱いする予備校ではなく、緊張感のある修行の場が必要だとも感じました。
そして最後に出会ったのがアリストの藤原先生でした。
決して問題数が多いわけではないのに、個々の知識が有機的につながっていく感覚を得られるのは快感で、毎回の授業が楽しみでした。
最初は暗記数学の名残りがあり、解けない問題を写経のように写していく習慣をなかなか捨てられなかったのですが、
先生とのやりとりの中で少しずつ改善されていき、自分の中の「わかる」という意味が変わってきました。
この「わかる」という感覚は本当に大きな影響を与えてくれ、数学にとどまらず、他の教科にまで変化が現れるようになりました。
センター試験で900点満点で854点とれたのは先生の影響が大きいです。
東大の数学を教えられるという以上、大学院レベルの知識と理解は当然だと思います。
しかし、今振り返ってみると、僕のようなあんぽんたんに教えるには、確かな知識のほかに、
人に教える熱意、個々の学生の成長速度に合わせることが出来る忍耐力が必要なのでしょう。
これら3つを持ち合わせた指導者に出会うことができ、二年に渡りお付き合い頂けたのは非常に幸運でした。
最後に、勉強をして本当に良かったと思います。これは仮に不合格になっていても、そう感じたと思います。
大げさかもしれませんが、受験をしたり、様々な資格試験の勉強をしたり、自分自身の能力を磨いたりするのは、
すべて「自由を獲得する」ためなのだと思います。
世の中は不自由なこと、理不尽なことだらけで、心が折れそうになることは日常茶飯事ですが、
頑張って自分自身に力をつけておくと、自分の生きる自由度が増します。
このことは、僕に限らず、一応自由の国日本においては多くの人にあてはまるのではないでしょうか。
自由であるということは、様々な困難な局面において選択肢が多いということです。
これは、生きて行く上で非常に有利だと思います。
そして、学ぶことによって確実に自分の視野が広がります。
昔真剣に悩んでいたことが、今になってみると何でもなかったということが数多くあります。
僕たちの外界の世界はものすごい速さで変化していますが、それは世界中の人々が日々何かに取り組み努力しているからなのでしょう。
同じく、自分たちの内側の世界も日々『私』の努力、勉強によって世界が構築されていきます。
狭い世界でただ思い悩んでいても何も始まりませんでした。
自分の世界を広げれば、自分の悩みは実は違ったものなのかもしれません。
日々努力し、新しい座標、新しい原点で物事を捉え直すことで、今まで見えなかったものが見えてくる。
これが勉強の最大の効用であり、目的であると思い至るようになりました。
ただのおちゃらけ人間をここまで鍛えてくださった藤原先生には本当に感謝しております。
常に物事を新しい原点、新しい座標軸で捉え直し、今まで見えなかったものを認識できるよう、日々精進を重ねたいと思います。
以上、現座標系、現時点における僕の感想です。駄文失礼致しました。
藤原からのコメント
会社を辞め、退路を断って「理三受験」に参入する彼の覚悟と気迫に、
「絶対に失敗させられない」と云う強いプレッシャーを感じつつ、
自らの仕事の集大成の思いで彼とのやりとりがスタートしました。
最初の一年は週三日のカリキュラムで、
「1A2B演習」「3C演習」「理解の不足を補う為の解説中心の個別授業」
のメニューで、通常の二倍のペースで既存の教材を消化しました。
(複素)反転・一次変換・三次行列標準化・包絡線・数列生成関数等々、
高校教科書の枠を超え入試後の進振りを意識した知識も動員し、
「蟻を殺す為に核兵器を備える」と云う入試の宿命に抗うことなく重装備の「受験戦士」へと誘導しました。
次の一年は東大形式の試験を彼の強弱を踏まえて編集し、
二週に一回のペース、通年で20回演習しました。
(この間、前年の試験の総復習も合わせて指示。)
この年の演習の平均点は、結果的に開示後の得点を近似・予測するものでした。
盤石の態勢で臨んだ前期の結果は、373.4566点(合格最低377.2889)。
落ち込む間もなく三日後の後期試験。
祈りと不安の日々をやり過ごし、後期理二合格に至りました。
近年、医学部志望者の急増に、それを商機とする組織が乱立する状態です。
確かに「人を育てる」為の時間的・人的コストが大きくなる構造は否定できません。
しかしながら、入試が人生の自由度を広げる一手段の側面を持つならば、
学生の経済的背景によってその機会が左右されるのは非合理的で、
不平等の拡大再生産は民主的資本主義や自由競争の脅威となりかねません。
ある父兄の方が問い合わせで「個別指導料が安くて信用できない」とおっしゃいました。
勿論、こちらの方針をお伝えした上で、お引取り願いました。
個別指導や2-3人のグループ授業は、個々の学力状況による学習効果を考慮し、こちらで誘導しているので、
両者の授業料は同一であるべきと考えるからで、授業料の高低に指導内容が比例するものでは有りません。
屈指の進学校を出ていながら、
家庭の事情で一時社会の底辺を経験した彼の「自由への脱出」に貢献でき、
教育の使命と責任を再認識させられると同時に、大きな喜びを追体験させて貰いました。
自らの血を流す覚悟を持って難関校入試に参入する学生に対して、
個々の可能性を広げる為のお手伝いができれば、 組織として、個人として、
僅かながらでも社会に貢献できるものと自負します。
今回私に与えられたミッションは彼が医進を果たすことで完結し、
最善の結果がこの場でお伝えできるよう、引き続き数学面での支援を行う所存です。
掲載準備中 暫くお待ち下さい
T.E.さん 順天堂大学医学部 杏林大学医学部 2014年度入学 東洋英和女学院
数学1A2B演習 数学3(C)講義・演習 数学1A23(C)個別指導
掲載準備中 暫くお待ち下さい
K.R.さん 岡山大学医学部 防衛大学医学部 東京慈恵会医科大学 2013年度入学 白百合学園
掲載準備中 暫くお待ち下さい
D.R.くん 慶應義塾大学医学部 2013年度入学 麻布高校
アリストには1年間お世話になりました。
現役の時は時間の余裕がなく数学が手抜きになっていたのですが、アリストで本質的な数学の力を伸ばすことができ、入試本番でも数学が決め手となりました。
大学生から趣味で始めたプログラミングや大学の勉強もここで学んだ数学が役に立っていることを考えると藤原先生には受験数学以上のものを教えてもらえたと思います。
ほんとうにありがとうございました。
藤原からのコメント
慶医受験を目指す学生諸君のために、彼の予備校・塾の利用の仕方が参考になればと思い、ご紹介します。
現役時理三に届かず、大手S予備校、Dゼミ、アリストの三ヶ所を掛け持ちする形で翌年の受験勉強がスタート。
Sのテキストは予習段階で全問クリアできるので、演習中心のDとAを数学のメイン授業としました。
実際、現役段階で数学の力はほぼ完成されており、「短時間で効率的な解法」がこの年の彼のテーマでした。
理三入試の本番で、極度の緊張から「解けるはずの問題を落とした」後悔が「効率的解法の追求」の動機だった様です。
受験後に彼が、「DとAに重なる問題が多く、それぞれの解法の違いを比較できた事が凄く勉強になった」と打ち明けてくれました。
彼の解答時の様子を見ていると、暫く考えては4-5行計算を進める、の繰り返しで、その間消しゴムを使わず、結果的に短時間で答案が仕上がっている。
余談になりますが、13年程前「消しゴムを使わない」ことで強烈に記憶に残る学生(N君)がいました。N君は演習授業の答案を万年筆で書いていたのです。
「万年筆で大丈夫?」と尋ねると「間違いようがないから…」と微笑んでいました。
その自信の裏側に「優等生への壮絶ないじめ」を跳ね返す必死の勉強があったことを後で知りました。
その後、N君は東工大院に飛び級、金融工学を学び、投資銀行G.S.(ガソリンスタンドではありません)に就職、「プライベート・ジェットを買う!」と宣言していました。
向上心の塊のようなN君ですから、リーマン・ショック後の金融危機も出世の好機に捉えたと思います。何年か先「N投資ファンド」がメディアで取り上げられているかも知れません。
話がそれましたが、両君に共通するのは「問題を熟読し、題意を正確に捉え、解法のアウトラインを描いた後に一行一行丁寧に計算する」と云うごく当たり前の姿勢です。
「時間ばかりが気になり、方針が定まらない内に力任せで計算に突っ込む」と云う、よくある解答の仕方は最も非効率で、「急がば回れ」はまさに核心を突いています。
皆さんも彼らの方法を参考にしてみては如何でしょうか? 意識の持ち方ひとつで確実に変化が現れ、一年後には大きく進歩していることが実感できるはずです。
ところで、D君をアリストに連れて来られたのは彼のお父様でした。
お父様はご子息の数学の力をよく承知されており、当サイトの演習問題と解答をご覧になり、「このレベルの演習が必要だ」と判断された様です。
現役医師として活躍されるお父様自身が、灘->慶医と難関入試を経験され、最近の入試にも明るく、数学に関しても私と議論するほど深い知識をお持ちでした。
とは云え、お父様が前に出て目立つことはなく、脇役に徹して模試の得点状況や他塾の状態について連絡を頂き、指導に際して多くのヒントを下さいました。
まさに父子の協同戦線による難関校突破であり、改めて「親のリテラシー」も重要な要素の一つだと認識させられました。
「過干渉」を愛情と思い違えている保護者が多い中、信頼と尊敬で繋がる親子間に知性と教養の連鎖・継承を見た思いです。
三人の強力タッグで臨んだ二度目の理三チャレンジも数学換算で0.6問分届かず、100/60万の壁の厚さを三者三様の思いで受け入れることになりました。
最難関入試が、出題の組み合わせ一つで合格者の何割かが入れ替わるほど過酷なものと理解はしていたものの、
声にならない深い溜息が三人に漏れました。
慶應進学を決断し、大学生活が落ち着きはじめた頃、お父様からの連絡で浅草のふぐ屋で「慰労会」を行うことになりました。
二年に及ぶ緊張の連続で寡黙を強いられてきた彼が、
穏やかな笑顔で「将来のビジョン」を語ってくれた事で、はじめて私も真に解放された思いでした。
実は、遡ること3/10発表日、強風に黄砂が舞い東京が黄色に霞む中、
「不合格」の電話を置き、重い足取りで駅での待ち合わせに向かった私の前に現れたのがN.J.君でした。
大学受験は第一回戦、合格した直後から第二回戦へとエンドレスに競争は続きます。
東大はブラックと世間から言われていますが、自分らしさを失わなければ、その中でも輝けると思います。
私はアリストで数学と現国を指導して頂きました。「丁寧に論理を展開し、他人に分かりやすく説明する」という事の重要性を叩き込まれました。
藤原先生も太田先生も遅くまで残って答案を添削してくれたり、質問に回答してくれたり、親身な対応をして頂き本当に感謝しております。
最後に近況を報告します。
あらゆる生命現象に関わるタンパク質を構造的に解析することにより、その現象を化学的に説明する。また、その背景にある生物学的な概念を提唱する。そのような研究をしています。
高校の時は「学問」を始めるための勉強で、大学に入ってからが本当のアカデミックです。今やっていることが退屈に思えても、その積み重ねの上に本当に面白い世界が見えてきます。
皆さん、日々の努力の先にある「未だ見ぬ世界」を目指して頑張って下さい。
安藤大河くん 慶應義塾大学経済学部 2010年度入学 開成高校
私は高校2年からアリストで勉強し、2010年に慶應義塾大学経済学部に合格しました。
現在は、明海大学大学院不動産学研究科でJ−REITに関する研究を行っております。
大学生活を終え受験勉強を振り返ってみると、合格するための学力を養うというよりも、
大学での勉学の基礎体力を養うということに大きな意味があったと思います。
経済学に例えると、数学の思考法はマクロ経済学やミクロ経済学といった理論経済からファイナンスといった金融につながり、
歴史は経済史を理解するにあたり、経済学において重要なことが史実におけるどの位置づけにあるか分かるために役立ちます。
また、公民はリーマンショックの金融危機以来、相反する経済学と倫理という二つのものが接近し、
政策評価において重要な論点になっており、歴史同様重要な基礎になると思います。
目の前の勉強が将来の勉学に必要なことは、大学生活においても同様のことが言えます。
慶應の経済は、2年生まで日吉でマクロ経済学やミクロ経済学、統計学、経済史といった基本的なものを網羅的に勉強し、
残りの2年間は三田キャンパスでゼミに所属し、国際経済学や応用ミクロ、計量経済学等といった、より専門的な分野を学びます。
そして、3年生で学んだ知識や抱いた問題意識を活かし、卒業論文を4年生で書きます。
人は興味あるものに対して根気強く取り組むことができ、理解も早くなるものです。
受験勉強は画一的なものと感じると思いますが、将来自分の興味がある学問に続いているのだと信じ、前向きに頑張ってください。
上平健太くん 慶應義塾大学経済学部 2008年度入学 筑波大付属駒場高校
藤原先生の数学は、量より質とはこの事だなと感嘆するぐらい「これを教えたいんだ!」という気持ちが明確に伝わってくる授業で、
量押しだった塾に通っていた僕にとって非常に新鮮であり、楽しく数学を解くことが出来ました。
今はもっと早くこの塾に移っていればよかったという思いでいっぱいです。有難うございました。
守田鉄平くん 慶應義塾大学商学部 2008年度入学 学芸大付属高校
アリストは、本当の数学力がつけられる塾です。藤原先生は生徒の100%の理解に惜しみ無く付き合ってくれます。
藤原先生の情熱に負けずに食らいつけば確実に入試では合格点がとれます。
また、かなりアットホームな教室なので楽しく実力を伸ばせます。
藤原先生・太田先生には感謝してます。本当にありがとうございました。
2007年度
ARISTOSがスタートして1年、はじめてのARISTOS卒業生たちは頑張りました。
少数精鋭、どこよりも密度の濃い一年を送ることができたと聞いて講師陣も大喜びです。2007年度入試合格者の声を紹介します。
- 井上裕章くん 麻布高校 東大理V合格
- 松本章代さん 櫻蔭高校 東大理T合格
- 松本光樹くん 麻布高校 東大理U合格
- 中野貴文くん 麻布高校 慈恵医合格
- 保護者の方からのメッセージ
アリストでは、答だけ出せばよいという表面的な解法にとどまらず本質的なことを学べました。
いま振り返ると試験での得点向上に関しても、むしろこれが近道だったのだと思います。
東大理V現役合格がアリストのおかげだったことは確実です。
数学の藤原先生の教材はまさに量より質!といった感じでレベルが高く、一つの問題から多くのものを得られました。
数学が得意なわけではありませんでしたが、一問一問消化しきろうとすることで力がついていったように思います。
受験を終えて、自分が勉強していたアリストという環境がいかに恵まれていたかを感じました。本当にありがとうございました!
藤原先生はほんとに受験数学に精通し、自分たち受験生の立場に立って問題を解説してくれるので、
どういった意識で問題に取り組めばよいのかがとてもわかりやすかったです。
1回の演習・解説で学び取れることが非常に多い授業で、何より「この先生についていけば大丈夫」という安心感が受験勉強をする際の1番の武器になりました。
本番にも自信を持って臨むことができました。
中野貴文くん 東京慈恵会医科大学 2007年度入学 麻布高校
アリストで学んだ時間は私の学力だけでなく受験に対する心構えなどという面でもとてもプラスに働いたと思います。
おかげで無事合格できました。一年間ありがとうございました。押忍! m(_ _)m
保護者の方からのメッセージ(井上くんの保護者の方からメッセージをいただきました。ご紹介します。)
藤原先生、永本先生、田中先生、太田さん、本当に有難うございました。
兄弟二人とも理Vに合格することが出来たのは、ひとえに先生方のすばらしいご指導があったからと思っております。
兄弟それぞれの性格にあわせて、勉強面、精神面の両方を支えてくださり、とても居心地のよい環境を与えていただき、感謝しています。
先生方にお会いできて、本当に幸運でした。本当に有難うございました。
2006年度以前
やる気溢れる生徒に応えたい。その一心からARISTOSは2006年誕生しました。
生まれたての塾ですが、講師陣には長年の受験指導で培った方法論と信頼があります。
過去、講師の授業を受けたみなさんの声を紹介します。
- 井上堯文くん 麻布高校 東大理V合格
- 阿部周策くん ラサール高校既卒 t東大理V合格
- 中山麻衣さん 櫻蔭高校 東大理T合格
- S.Sさん 櫻蔭高校 東大理T合格
- 高橋桃子さん 東大理U合格
- M.Kさん 櫻蔭高校 東大文V合格
- 洪健智くん 巣鴨高校 医科歯科・医学科合格
- 瀬戸口隆彦くん ラサール高校既卒 名大医学部・医学科合格
井上堯文くん 東京大学理科V類 2004年度入学 医学部医学科進学 麻布高校
数学1A2B講義 数学1A2B演習 数学3(C)講義・演習 (中3冬期〜直前期)
- Good▼
-
分野ごとに精選された問題がテーマに沿ってまとめられたテキスト。
これを学ぶことで単に問題演習を積むだけで得られない一歩踏み込んだ理解が可能。
このテキストさえやれば、少なくとも知識や理解の不足が原因で入試問題が解けないということはなくなると思います。
また、毎週の試験も復習の励みになりました。 - Caution▼
-
ある程度の基本的な学力を身につけて授業に臨まないと効果は薄い。
そして、学んだテーマを定着させるための更なる練習は各自ですることが必要。 - Tips▼
-
基本的にはテキストにそって予復習すれば問題ない。
その際、積極的に宿題の解答作成をすれば印象に残って定着もしやすい。
ただ、演習量を増やすために模試などアリスト以外での「力試し」の機会を多く持つと、より実践的な力がつくと思います。
阿部周策くん 東京大学理科V類 2003年度入学 医学部医学科進学 ラサール高校既卒
数学1A2B演習 (1浪時前期〜直前期)
- Good▼
-
巷の参考書とは違った切り口でまとめてあるテキスト。
毎回の演習は実際の受験と同じ試験形式なので、限られた時間をどう使うかということの訓練になる。
また、藤原先生は怠惰な学生には厳しいが、意欲ある学生は(試験の出来によらず(笑))大いに歓待してくれる。 - Caution▼
-
扱う問題数は、この講座だけでは不足に感じる人もいるかと思う。
先生としては、基本的な事項は身につけていることを期待しているので、その辺りは自分で備えておく必要がある。 - Tips▼
-
独習では到達しがたい数学的視点を与えてくれる貴重な機会として講座を位置づけ、
問題数をこなして自信をつける過程は各自で予定を立てて進めるとよいのではないか。
中山麻衣さん 東京大学理科T類 2000年度入学 工学部都市計画進学 櫻蔭高校
数学1A2B講義 数学1A2B演習 数学3(C)講義・演習 (高1冬期〜直前期)
- Good▼
-
少人数で質問がしやすく、先生から見て生徒の状況を把握しやすいので一人一人の課題の潰し込みが容易である。
成績順位が分かり、友達同士で切磋琢磨できる。 - Caution▼
-
テキストは過去問題、試験演習はそれに倣った問題。
新規の問題を解く力をつけるには、授業でやっていない問題を解く必要があるのではないかと心配も多少あった。 - Tips▼
-
テキストの予習、演習の復習は当然する。分からない箇所は全て質問して潰しておく。
その上で、過去の模試問題などを解き質問し、テキストと同じ思考で解けるかチェックしてもらう。
多少忙しくても模試は全て受けるべきかも・・・。 (といっても私はテキスト・演習以外の問題を全く解かなかったのですが…(汗))
数学1A2B講義 数学1A2B演習 数学3(C)講義・演習 (高1冬期〜直前期)
- Good▼
- 毎回の演習結果が即座に出るので、 単元ごとに予習をきちんとする習慣が自然とつき、得手・不得手がわかり対策が立てやすい。
- Caution▼
- 試験が難しく高得点はなかなか取れないので、出来た部分・出来なかった部分をある程度自分で評価していく必要がある。
- Tips▼
- テストの出来・不出来に一喜一憂するより復習に重点を置き、もう一回できるようにすればよいと思う。
高橋桃子さん 東京大学理科U類 2004年度入学 医学部医学科進学
数学1A2B講義 数学1A2B演習 数学3(C)講義・演習 (高1前期〜直前期)
- Good▼
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必要にして十分なパターンを尽くしている予習教材。
その理解を試すことができる毎週の試験。これは精神的にも“試験慣れ”が出来る。
試験で出来たところも出来なかったところも自分の頭に定着させることが出来る復習問題。 - Caution▼
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扱う問題数は、数だけ見れば他の塾・予備校などよりも少ない。
与えられるパターンをそのまま暗記するだけの学習とは方向性が異なる。 - Tips▼
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予習教材・演習・復習課題の3セット揃った教材を何度も繰り返して自分のものにすること。
絶対的な問題演習数・試験の経験回数は多いにこしたことはないので、
模試を積極的に受けたり、過去問を解いたりして自分なりに問題を解き慣れておくと良いだろう。
洪健智くん 東京医科歯科大学医学部医学科 2001年度入学 巣鴨高校
数学1A2B講義 数学1A2B演習 数学3(C)講義・演習 (高1冬期〜直前期)
- Good▼
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「漸化式の解方」「3次関数におけるグラフ利用」など、数々の入試問題を速く解くコツを教えていただき、非常に衝撃的だった。
学校の数学の問題演習やテストでも、明らかに他の予備校に通っている生徒より速く(そしてかっこよく、美しく)問題が解けた。
言うまでもなく成績もぐんぐん伸びた。 - Caution▼
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僕には不満らしい不満はない。強いて言えば、数学が伸び悩んでいた頃は授業に喰らいついていくのが大変だった。
授業をより有意義なものにするためにも、基礎問題は一通り解ける実力で臨みたい。 - Tips▼
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講義の時は復習中心で!!
前回の授業は当然のことながら、時間を見つけては半年以上前にやった問題を復習するのも効果的。
演習の時は予習中心で、とにかく試験でいい点数をとれるように試行錯誤してみるべし。
瀬戸口隆彦くん 名古屋大学医学部医学科 2006年度入学 ラサール高校既卒
数学1A2B演習 数学3(C)講義・演習 (高卒後〜直前期)
授業内容については、他の先輩方が的確にコメントしてくださっているので、 ここでは私自身の受験体験記を書こうと思います。
私が藤原先生と出会ったのは、2005年、28歳の春で、本気で医学部進学を決心したときでした。
それまではいろいろなアルバイトで生計を立てていましたが、自分の個性を十分に発揮できる職場はなく、
自分の個性を発揮できる社会貢献はないかと暗中模索した結果、医学部進学という答えが出ました。
しかし、高校を卒業してから10年のブランクがあり、数学などはほとんど白紙状態でした。
事実、2005年に試しに受けてみたセンター試験は、数学TAが75点、数学UBは55点位しか取れませんでした。
さらに、数学VCに至っては、市販の参考書を読んでもわけが分からず、放り出してしまいました。
私が藤原先生を初めて知ったのは、とある塾の入塾式でした。
そのとき先生は、「やる気が無い奴は、授業料を返すから辞めてくれ」とおっしゃっていたと記憶しています。
その後の授業はまるで「戦場」でした。あくびや居眠りをしようものなら、容赦なく切り捨てられました。
在籍数も、4月には満席だったのに「戦死者」が続出し、直前期には数えられるくらいしか残っていなかったと思います。
先生は数学だけでなく、受験生活に関しても現実的なアドバイスをして下さいました。
こうしたアドバイスがきちんとできるのは、やはり先生が真摯に生徒と向き合っているからに他なりません。
第2回駿台全国模試で数学の偏差値は83、センター試験数学の本番は192点、名古屋大の2次試験はほぼ全問完答、
という結果報告だけはさせていただきたいと思います。
藤原先生、どうもありがとうございました。